デンマークでコロナワクチンを若者に先に接種した方が良いのかの議論

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは！デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、小学校6年生と、3年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った２歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマークでコロナワクチンを若者に先に接種した方が良いのかの議論

デンマークでは、高いリスクを抱える高齢者や慢性病患者、そして医療部門及び介護部門従事者のコロナワクチン接種は5月ごろに完了する見込みとなっています。

その後誰に接種するかについては、健康省マウヌス・ヘウニケ大臣はまだ発表していません。前デンマーク感染症血清所所長のニルス・ストランスベア氏は、未接種の300人程度の健康な16-64歳の内、16-30歳の若者に接種するのが感染拡大予防に最も効果的であると述べています。理由は、この年齢グループが最も感染拡大の原因となっているからです。

デンマークにある80の青少年組織の連合だるデンマーク青年協会もニルス氏の意見に賛成しています。会長のクリス・ボロップ・プレウス氏は、感染防止の観点からも、若者の精神の健康の為にも、医療的に正当性が保たれるならば、是非若者の接種を優先してほしいと述べます。

その背景には、コロナにより、多くの若者が精神的に影響を受けており、孤独を味わっていることがあります。オーフス大学によるホープ・プロジェクトは2月初頭、18-34歳の40%が現在孤独感を抱えているという調査結果を示しています。これは、コロナ前の同年齢グループおよびコロナにおける他の年齢グループの数字より遥かに高い結果となっています。

「18-34歳がワクチン接種できれば、学校も再開でき、友達と会うこともできる可能性が高くなります。更に18-34歳は、学業、アルバイト、社会活動、寮生活などを通じて他の人との社会的接触が全体的に高い年齢グループなので、感染の拡大の効果も高いと思われます。」と上述のクリス氏は述べます。

デンマーク高校連盟とデンマーク学生協会は、医療的観点からの判断が最優先としながらも、教育の優先順位を高くして、学校に戻れるようにすべきだとしています。その為に、若者へのコロナワクチン接種が現実的な解決策となるならば、そうすべきだと述べます。

同時に、現在デンマークには、多くの人と接触のある例えば小売店の従業員のワクチン接種を早く行うべきだ頭意見もあれば、コペンハーゲン郊外ヴェストアイン地区の市長が訴えるように、感染者の多い地域の市民に先に接種すべきだという意見もあります。

政権与党である社会民主党の医療広報議員ラスムス・ラングホフ氏は、接種の順番に関しては、市長でも政治家でもなく、健康庁の医療専門家が決定し、その決定を政策として採用すべきだとしています。

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北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

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2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター＆主婦で３人の母親の、

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