デンマークで増えるコロナ離婚

デンマークで増えるコロナ離婚

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは！デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

北欧デンマークで私が見聞きすること、感じることをお話しています。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、小学校6年生と、3年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った２歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマークで増えるコロナ離婚

デンマークでは、2020年1月から9月までに11400件の離婚が成立し、2019年全体に比べて900件多くなっています。

この数字は、同時に、2015年から2018年よりは低い数字でもあり、2016年に最も離婚件数が増えた後に、2017年から減少傾向にあった離婚件数を上昇させる数字となっています。

コロナ禍において、家族以外にも生活や交友の場を持っていた人々の関係が、家と家族に制限されることとなり、コロナ前から存在していた問題が更に大きくなり、苛立ちを生んだと、10年間の結婚生活に終止符を打ったイェッテバックマン氏は述べています。コロナがなければ、できないことに目を向けるのではなく、他のことの優先順位を高くして、事態を救うことができたのではないかと思うとイェッテ氏は告白しました。

デンマークの母親救済NPOマザーヘルプにも、離婚、家族の問題、家庭内暴力に関する相談の件数がコロナ禍で増えました。デンマーク心理カウンセラー協会も、ロックダウン後に相談の件数が増えており、夫婦の問題に第三者を入れる必要があるケースが増えていると述べています。

デンマーク国営放送は、夫婦関係を冷やさない為に5つのアドバイスをしています。

１．希望や必要なことをはっきりと相手に伝えること。

思っていることが言わなくても伝わると期待してはいけない。

２．相手の話を聞くこと。

相手が何を言おうとしているかわかっていても、話を聞き、話を遮らない。

３．サプライズを演出すること。

デートに誘ったり、テイクアウェイや小さなプレゼントを買って来る。

４．賞賛すること。

綺麗だとか、カッコいいとか、相手に伝える。

５．褒めること。

相手がいいことや、自分にとってうれしいことをした時にはそれに言及して褒める。掃除をしてくれたとか、ご飯を作ってくれたとか、何か手伝ってくれた時に。肩をポンとたたいてもらったり、ハグしてもらったり、キスしてもらったりすることが特に今の状況ではとても嬉しい。

５つとも、私も主人もできていないので、書いていて、耳が痛いです。。。

デンマークでは、2019年に婚姻法が改正され、18歳未満の子供がいる場合には、離婚申請時に3か月の熟考期間が設けられました。この3か月の間には、オンラインで開かれる、離婚が本当に最適な解決策であるのか、子供との生活は離婚後どのようにしていくのかを熟考する為のオンラインコースに参加することが義務付けられ、コース終了後に再度離婚の意志を確認する期間が設けられていました。

この熟考期間は専門家の批判を受け、2020年7月に撤廃され、申請処理後すぐに離婚が成立することとなりました。

そこで、18歳未満の子供がいても、離婚申請後は、双方が離婚及び親権に関する条件に合意すればすぐに離婚が成立し、また、一方が離婚及び親権に関する条件に合意しない場合には6か月後に離婚が成立することとなりました。（つまりデンマークでは、双方が合意していなくても、一方が離婚を希望すると成立します。。。）

離婚の申請自体も、デンマークではネムアイディーという本人を特定するデジタル認証を使って、オンラインで行われます。

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北欧デンマーク通信　

北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの？を、

2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター＆主婦で３人の母親の、

ウィンザー庸子がお伝えします。

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