デンマークのシングルの人がコロナ禍でパートナーを見つける方法

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは！デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマークのシングルの人がコロナ禍でパートナーを見つける方法

デンマークではコロナ禍で、バーは営業停止となり、集会制限で屋内では5名しか集まれなくなってしまいました。

全国的心理学者協会エンカウンターの会長であり心理学者でもあるニーラ・マリア・スリス氏は、コロナ過で一部のシングルの人達に問題が起こっていると語ります。

「シングルの人達の一部は家族や友達と遠く離れた所に住んでおり、在宅でのリモートワークとなってから、社会的接触の機会がほとんどなくなってしまいました。コロナ対策による制限で、シングルの人はデートする相手に出会うことができなくなってしまいました。更に、デンマークは今とても寒いので、一人の寂しさを感じる人が多くなっています。」

ニーラ氏は、一部のシングルの人は、常に測定や評価をされるデートをしなくてよくなって自由を感じていますが、シングルの人の中には、マイナスの思考にさいなまれている人もいると述べます。「自分が間違っているのではないかと感じてしまいます。何か自分に問題があるか、自分が十分ではないと感じてしまい、自分に自信がなくなってしまいます。」

35歳のマーク・トゥアリング・イェンセン氏は、2020年7月、北ユトランド半島から西ユトランド半島にあるエスビアに学業の為に引っ越してきました。新たな生活を楽しみにしていましたが、コロナによる制限で自宅からのリモート授業となってしまいました。「誰かと話すことがなくなり、学業を通じて他の人と関係を築くことが難しくなりました。孤独で今までにはなかった経験です。」

マーク氏はこの3年間シングルですが、それ以前は友達の友達や職場で恋人を見つけてきました。「今は、規則を破らなければデートなんてできません。マッチングアプリのティンダーを使っていないので、町や学校でデートの相手を見つけることは事実上不可能です。」

マーク氏は、恋人を探す代わりに専門とする社会学と文化分析に集中して時間を使い、更には、ペットを飼い始めました。「独りで試験勉強をするのはつまらないので、猫を買いました。猫はきちんと答えが返せなくても、誰かとちょっと話ができるようになって嬉しいです。」

ヘダースレウに住む27歳のセスティーネ・クルドセン氏は、他の人と一緒にいることができた時を恋しく思い、孤独を感じています。「私はとても社交的で、ソーシャルなイベントにもいつもできるだけ多く参加してきました。なので、外に出て、新しい人たちに出会うことができなくなって辛いです。」

英語とデジタルマーケティングを学ぶセスティーネ氏は、この1年強の間シングルです。コロナ禍でデーティングアプリを使って新しい恋人を作ることはできないと思っています。「オンラインで会うだけでは、合うかどうかの感覚が得られないと思います。私は直接会って、この人となら合うということを感じたいです。」

コロナ禍で、セスティーネ氏は、自分との関係を作ることを学び、自分の時間を過ごすことが重要で、楽しんでいると言います。

オーブンゴーに住む21歳のヨナス・ハッセ氏は、社会民主党所属のオーブンゴー市の市議会議員です。コロナ前は、友達と共にいることで、孤独感はあまり感じませんでした。「コロナ禍で、自分の状況をとても難しいと感じています。シングルでいるのは元々難しい中で、様々な制限が課されて、更に難しくなり、孤独感が強くなりました。友達と一緒にいることができなくなってしまったので、孤独感を押さえることができなくなりました。」

ヨナス氏はデーティングアプリのティンダーを頻繁に使っていましたが、最近今までよりも送るメッセージに気を遣うようになりました。「コロナ禍で変化が生じたことと言えば、以前は、ねえ、デートしようよ！と誘えたのが、今はやり取りをメッセージで続けなければならなくなって、自分を好きになってもらう為に面白いまたは優しいメッセージを送らなければならなくなったことです。」　

ヨナス氏は、バレンタインデーも今年は楽しみではないと言っていました。「友達と外に出ることができないので、一人家にいるということを強く感じるだけだと分かっていますから。」

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北欧デンマーク通信　

北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの？を、

2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター＆主婦で３人の母親の、

ウィンザー庸子がお伝えします。

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