デンマークのSDGsへの取り組み

デンマークのSDGsへの取り組み

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは！デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

北欧デンマークで私が見聞きすること、感じることをお話しています。

最新情報をメールでお届けしています。

また、現地在住ガイドが、本当は教えたくない(？！)とっておきのデンマーク・コペンハーゲンの穴場スポット「コペンハーゲン裏スポット30」も無料ご送付しております！

よろしければ是非、こちらからご登録下さい。

www.hokuoryoko.com

***************

デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

デンマークのSDGsへの取り組み

デンマークは2017年、省庁の枠を超えるSDG実行チームを結成し、持続可能な社会の発展に尽力する意向を示しました。

この目的の為、2017年デンマークは、SDGs指標で数値化された測定可能な国家目標を包有する、SDGsの実行計画を立て、更にデンマークの野心的な2030年達成目標を立てました。この計画は、繁栄 prosperity、人people、地球planet、平和peaceの5つのPに象徴されています。

まず地球planetの分野においては、既にデンマークは、世界の先駆者と言えます。

デンマークは気候変動への対応を新たなビジネスチャンスと捉え、政官民でグリーン・エコノミー(SDGs8)に邁進しています。また、風力発電で電力の50%以上を賄うデンマークは、天然資源エネルギーの持続可能な利用と効率化（SDGs7）を体現しています。

デンマークは、このグリーンなビジネスと資源活用を発展させることによって、雇用の確保と競争力の強化（SDGs8）と、温室効果ガスの排出（SDGs13）の削減、引いては日く可能で効率の良い資源活用（SDGs15 ）を目指しています。

更に、オーガニックな製品が今やディスカウントスーパーでも普通に変えるほど身近なデンマークでは、人体と環境に有害な汚染物質を制限（SDGs3）し、農業および食料品生産（SDGs2）をオーガニックという付加価値を付けることによって強化しています。

デンマークには山はありませんが、森や野原や海が豊富にあり、自然を保全し、海洋資源の保護（SDGs14）と、生態系の多様性の保護（SDGs15）を目指しています。

デンマークはSDGsの達成に向けて、10の具体的な国家目標を掲げています。１．海洋環境の保護、２．汚染物質の予防と制限、3．持続可能な都市開発、4．循環型経済、5．持続可能な企業経営、6．持続可能な食料、7．温室効果ガス排出の抑制、8．再生可能エネルギーの活用、9．生態系の多様性の保全、10．持続可能な製品の製造です。

そしてデンマークは、水資源（SDGs6）、エネルギー資源（SDGs7）、グリーンな経済と成長及び資源の効率的利用（SDGｓ12）を、持続可能な発展の為の優先分野と規定しています。

2018年以上デンマークは、2017年に立てたSDGs実行計画の進捗状況について年間報告書を作成しています。年間報告書には、SDGsの実行状況が纏められ、更に評価されています。加えて、4年毎に既存または今後の取組を含んだデンマークのSDGsに関する報告書も作成されています。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

北欧デンマーク通信　

北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの？を、

2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター＆主婦で３人の母親の、

ウィンザー庸子がお伝えします。

ウィンザー庸子のプロフィールはこちらになります。