デンマークで、郊外にある建物付きの庭を買う若者がコロナで増加

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは！デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマークで、郊外にある建物付きの庭を買う若者がコロナで増加

デンマークでは、都市のアパートに住む人が週末を自然の中で過ごす為の庭「コロニヘーウ」が、産業革命で都市の人口が増えた1800年代の終わりに郊外に作られました。

現在ではコロニヘーウ協会が、国有地や私有地のうちコロニヘーウに指定されている土地及び協会が所有する土地の一部を、個人に貸与しています。貸与される土地には多くの場合小さな家が建っており、その家の所有およびコロニヘーウを使用する権利を購入することが出来ます。コロニヘーウの所有者は、コロニヘーウ協会に管理費を支払います。

コロニヘーウの所有者は、ラズベリーの木を植えたり、ジャガイモやハーブを育てたり、庭でバーベキューをして、夏の週末を過ごします。コロニヘーウの建物の多くには、台所、トイレ、シャワーがついており、宿泊が可能なことが大半です。別荘との違いは、コロニヘーウの方が価格が安く設定されていることと、冬にはコロニヘーウ協会が水道を閉めるので使えないという所も多いことです。

このコロニヘーウを購入するのはその多くが家族でしたが、今コロニヘーウを購入する若者が増えています。

コロニヘーウを購入した、ヴァーデ市に住む26歳のナヤ・ハウマン氏は、コロニヘーウにいるととても落ち着くと述べます。「心が自由になります。ここは静かで忙しくなく、近所の人も優しいです。でも、なぜコロニヘーウが欲しいと思ったのかには、うまく答えられません。ここにいる時は、町のアパートにいる時よりも、何かしなくてはと追い立てられる気持ちになりません。」

ナヤ氏は、コロナがデンマークをロックダウンした2020年の春、コロニヘーウを購入しました。

ナヤ氏は長年コロニヘーウを購入したいと思っていましたが、常に何らかの言い訳が生じて、購入に踏み切れませんでした。しかしコロナがデンマークにやって来た時、街のアパートに閉じ込められる気がしました。

「3階にある居間と寝室だけのアパートに閉じ込められて、孤立しているように感じました。それでコロニヘーウを買って、地面に近い所で自然を楽しむことがとても意味のあることだと感じました。」

ナヤ氏はコロニヘーウを買ってとてもよかったと述べます。緑の建物の壁はちょっと傾いていますが、この建物を自分の家だと感じるようになりました。

「世界がロックダウンしてしまう中、コロニヘーウでは様々なプロジェクトに取り掛かることが出来ます。ヴァーデは大きな町ではありませんが、コロニヘーウがあると思うと、町にいる時も落ち着いていられます。」

コペンハーゲン、オーフス、ヴァーデ、スナボー、オルボーのコロニヘーウ協会が、若者の購入希望者が増えていると述べます。コロニヘーウ連盟のプレーベン・ヤコブセン会長は、コロナ禍において、デンマーク全国で、コロニヘーウを希望する若者や小さな子供がいる家庭が増えたと述べています。「売却までにかかる期間が短くなりました。より多くの若者がコロニヘーウを購入しているからです。」

また、オルボーにあるコロニヘーウ協会バートリネ・ヨンセンス・ミンネのマリアンネ・ソン・クリステンセン氏は、「大きな関心を集めているのを感じます。毎日購入希望者からの連絡が、電話、メール、フェイスブックグループに来ます。私達のコロニヘーウでは販売中の物件がすぐ売れてしまい、現在売り出し中の物件はなくなってしまいました。」と述べます。

コペンハーゲン南部のコロニヘーウ協会アマーストランドのヘレン・バーンソン副会長も、コロナ禍でコロニヘーウの購入希望者が増えたと述べます。「2020年夏や秋には、今までにないほど多くの人が、この辺りを散歩してコロニヘーウに立ち寄り、待機リストに名前を書いてほしいと希望しました。こんなに多くの人が希望するのは初めてです。」

上述のナヤ氏は自分のコロニヘーウにテラスと通り道を作る計画に、少しづつ着手しています。

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北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの？を、

2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター＆主婦で３人の母親の、

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