デンマーク発スマートシティーの提案

デンマーク発スマートシティーの提案

写真出典：Troels Heien、Visit Denmark

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは！デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

北欧デンマークで私が見聞きすること、感じることをお話しています。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマーク発スマートシティーの提案

デンマークの首都コペンハーゲンの郊外には、ドール・リビングラボという、私企業の製品を政府が活用できるように、中立的な立場で一元的に、私企業の製品を実験したり体験したりできる施設があります。

IoTは、モノのインターネットと訳され、全ての製品がインターネットにつながり、それぞれの製品から個別の情報を取得し、クラウド上に蓄積されたその情報をAIつまり人工知能が分析して、利用者にとって最適な方法でその製品を制御できるという仕組みです。

このIoTが加速し、2030年には世界で1250億機器がインターネットにつながれると予想されています。ドール・リビングラボは、このIoTを活用した社会が持つ可能性を伝え、公的機関の決定者と市場をつなぎ、個々の製造会社が持つ技術を社会システムに融合させることを目的としています。

2030年には主に大都市で、1250億の信号、ゴミ処理機器、街灯が、５GやLoRaWANと呼ばれる省電力広域ネットワークでインターネットにつながれ、その機器から蓄積されたデータを元に、AIによって制御されます。

人口583万人しかいないデンマークで出るごみの量は、年間1100万トンです。このゴミの集積は時間とお金と資源を要します。そこで、ドール・リビングラボでは、必要な時に必要な場所でごみを集積するデジタルセンサーの実証事件を行っています。

つまり、集積コンテナが空にするタイミングを教え、AIが空にするコンテナの位置と交通状況から最適な集積ルートを割り出すのです。

LED技術を活用したAIによる街灯管理システムは、街の治安維持に寄与し、都市の生活の質を高めながら、同時に従来の街灯の電力消費量の80%を削減できる可能性を秘めています。例えば、街灯が様々な活動やニーズに応じて明るさが調整できるようになります。また、街灯は、あちこちに建てられている為、さまざまなネットワークやセンサー技術を支持する潜在的可能性を有しています。

AIが制御する信号システムは、ラッシュアワーの交通渋滞時や、遅延している時、乗客で溢れている時に、バスを最も優先させて走らせる仕組みを可能にします。バスから送られるデータにより、バスが停留所以外では止まらなくてよいように、AIが信号の動きを制御します。

ドール・リビングラボでは、リアルタイムで降水量、温度、騒音、汚染粒子の量を計測しています。リアルタイムで状況を把握することにより、交通渋滞が怒っている所に車を入れないようにしたり、除雪作業を調整したり、道路の温度に応じて融雪剤を撒いたりすることが出来ます。また、汚染粒子と騒音の量をリアルタイムで計測することにより、インフラ整備を最適化させることが出来、市民一人一人および社会全体の利益となります。

こうしたIoTとAIが創り出すスマートシティーが持つ可能性を実体験できる場所が、このドール・リビングラボです。

スマートシティーやSDGｓや行政のデジタル化は、デンマークに視察にいらっしゃる方が関心を今最も寄せて下さる分野です。日本の未来へのインスピレーションを感じられるご視察のご用命はいつでも承っております！

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北欧デンマーク通信　

北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの？を、

2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター＆主婦で３人の母親の、

ウィンザー庸子がお伝えします。

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