EUで最もサステイナブルな島、デンマークのボーンホルム島

写真出典：Stefan Aps / VisitDenmark

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは！デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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EUで最もサステイナブルな島、デンマークのボーンホルム島

デンマークのボーンホルム島は、夏のシーズンには沢山の人が休暇に訪れる、デンマーク有数の観光地ですが、同時に、2020年EUよりレスポンシブル・アイランド賞の1等賞も獲得している、EUで最もサステイナブルな島でもあります。この賞は、地域社会が参加する再生可能エネルギーの生産と、持続可能な開発において最先端を進んでいる島に与えられる賞です。

ボーンホルム島は、デンマーク領ですが、スウェーデンの南のバルト海の中にある、海岩の多い島です。島には、スウェーデンからフェリー、そのフェリーに乗り込む電車とバス、及び飛行機で行くことが出来ます。

ボーンホルム島は、風力発電やバイオマスなどの持続可能なエネルギーの開発が盛んな島で、オーガニックな食材の生産と美味しいレストラン、美しいビーチと太陽で有名です。ボーンホルム島には、旬の地元の食材を使って、懐石料理のように小さなお皿で何度も、見た目も美しく提供される、ニューノルディックのレストランであるカデューがあり、ミシュラン・スターを獲得しています。（カデューは現在夏期のみボーンホルムで営業し、コペンハーゲンでは通年営業）

ボーンホルム島のサステイナブルな開発ビジョンは、ブライト・グリーン・アイランドと呼ばれます。これは、脱炭素社会の実現を目指して、2025年までに二酸化炭素の排出量から吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにし、2035年までには二酸化炭素を全く排出しない、気候変動に対応した地域社会を形成し、更に、太陽光発電施設と風力発電施設を拡充するという計画です。ボーンホルム島は、デンマークでは非常に珍しく、日当たりがとてもいいのです！

ボーンホルム島のルンネRønneには、グリーン・ソリューションズ・ハウスという、レストラン及びホテルがあり、ボーンホルム島の持続可能な開発の情報と実践と実験のハブとなっています。

このホテルは、非常に厳しい環境基準を満たす地元の素材を使って建設され、ベッドや家具もリサイクル素材で作られ、プラスティックを極力使わず使う場合には再生プラスティックを使用し、景観に配慮し、食品ゴミを熱分解させて出たガスから熱エネルギーと電気を生産し、その際に生産される熱でできるお湯をプールで使い、更に熱エネルギー貯蔵システムで保管し、水を濾過して循環させています。

更に、ガラスを多用して太陽光を室内を明るくするのに最大限活用し、太陽光発電で電気を賄い、再利用されたガラスを地元のガラスデザイナーがデザインした廊下にしたり壁の気密性を高めるのに利用し、地元の草やコケを這わせた壁があり、空気や湿度を自然に調整しています。また、広い庭では生態系の多様性が保持され、野生のウサギが草を食んでいるので、芝刈りの必要がありません。

また、屋根には、車や工場から排出される有害なNOｘ分子を硝酸塩に変え、雨水で流して空気を正常に保つシステムがあります。

ボーンホルム島は、その規模とサステイナブルな取組から、世界中の企業の開発実験場ともなっています。日産などの日本企業もボーンホルムを新技術の開発実験場としているそうです。

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北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

国民みな共働きでワークライフバランス重視の考え方、生き方の、実際どうなの？を、

2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター＆主婦で３人の母親の、

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