デンマーク社会

デンマークの組織構造と職業教育、デンマーク人の働き方について その1 

こんにちは!デンマーク公認ガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、小学校4年生と、1年生と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った子と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマークの組織構造と職業教育、デンマーク人の働き方について その1 

デンマークの企業や団体は、その多くがフラットな組織構造を持つことが特徴的です。

各人は募集分野の専門家として採用され、肩書は課長などのリーダー職でなくても、担当分野に置いては専門家であることが求められます。その代わり、部門長の数は大変少なく、管理職になれる人が少ないという点が、日本の企業や組織と異なる点だと思います。

デンマークの教育も、高等教育機関においては、博士号まで取れる研究機関を有する大学の他に、職業専門学校や、職業専門学校が大学になって学士が取れるようになった大学も多いので、学校の卒業資格がその職業の専門家としての資格を意味していることが多く、卒業後すぐに即戦力となれることを目指してカリキュラムが組み立てられています。

職業専門学校のカリキュラムでは、実際に職場で数週間から数ヶ月の研修を数回行うことが義務付けられている学校も多くあり、卒業時には、職場での実際の業務にとりかかれる準備がなされていることが多いです。

デンマークの組織は、完全な成果主義で、そこに至るまでのプロセスは、各自が専門家として自由に選べるスタイルが取られています。つまり、上司は部下の評価に当たって、結果のみを重視します。

例えば、オフィスワークの場合、上司が残っているから部下が社内に残っているという気遣いも全く求められることがなく、自分の役割を果たして成果を収めていれば、在宅勤務でも、子供や犬を職場に連れてきていても問題ないとされています。

実際に、市役所で事務職をしていた時には、職場に犬を連れてきている人や、子供の風邪が治りかけだけどまだ学校には行けないのでということで子供も一緒に職場に来ている人が普通にいました。また、シフト制以外の職種では、会議を設定するためのコアタイムはあるものの、完全なフレックス制で、デンマークのフルタイムは週37時間なのですが、7時頃から14時半頃まで働いている人も、9時頃から16時半頃まで働いている人もいました。

ちなみに、デンマークの法律では、子供が病気になった際に両親は、1日づつ有給の休みをとっていいことが保証されています。

服装も、社外の人とのビジネスの場ではもちろん相手に失礼のないようにスーツなどを着ることもありますが、社内では、穴が空いたジーンズなどを履いていても自分の仕事をちゃんとしていればとやかく言われるようなことはありません。

また、小学校3年生以下の子供がいる家庭は、デンマークでは夫婦共働きがほとんどなので、母親か父親のどちらかが朝送り担当で、もう一方がお迎え担当なので、保育園や学童保育施設が終了する17時にお迎えに行く為に、家路を急ぐ人が多いです。

更に、子供が習い事をしている場合には、特に子供が小さいうちは習い事の設定時間も早めなので、例えば、サッカーが16時からという場合にはまずは15時台に保育園や学童でお迎えをして16時にサッカー場に送り届けねばならないのですが、スポーツの習い事の付添はお父さんが担当という家庭が多いようで、私は16時からはじまるサッカーに、多くのデンマーク人のお父さんが来ているのを見て大変びっくりしました。

ただ、デンマーク人はそれでは子供が小さいうちは午後ほとんど働いていないのかというとそういうわけではなく、現在はコンピューターと電話があればインターネット経由でどこでもできる業務が多いので、子供が寝た後に時差があるアメリカと電話会議をしたり、報告書を夜書き上げたりという人も多いです。

しかし一方で、日本のビジネスマンの方々のように、24時間戦っているという状態の人も少ない印象があります。デンマークでのフルタイムの設定は週37時間で、例えばオフィスワークの人で、それ以上業務につかねばならない繁忙期の後には、残業時間の埋め合わせということで仕事が落ち着いた時に遅く出社したり、早く退社したり、代替の休みをとったりして調整する自由が認められています。逆の見方をすると、部署に残業代という予算はほとんど設けられていません。

平均して週37時間で仕上げられない業務を処理しなければならない状態とならないよう管理職の人は部下の仕事の配分に留意せねばならず、また、週37時間で仕上げられない業務についている部下の方は、上司に早めに相談して、業務の割り振りや内容の見直しを求めています。こういった点で、日本の組織のようにみんなが苦しくても頑張って滅私奉公するといった風潮は大変薄いと思います。

デンマークにもとても熱心に仕事をする人や、仕事がとてもできる人というのはもちろんいらっしゃいます。日本のようにそれが普通で大多数ではないというだけなのですが、少数であり、デンマークの組織がフラットで年功序列でない為、そういう意欲や能力の高い仕事へ献身的な人はさっさと若いうちに出世を遂げている印象があります。デンマーク企業には、若い役員がたくさんいて驚きます。

フラットな組織というのは意見が通りやすく風通しも良い半面、実は出世できるポストが少ない組織ということでもあるので、出世しにくい組織構造であるということでもあります。

従って、年配の方で、日本で言えばいわゆる平社員に当たる方もたくさんいますが、「長」の肩書がなくても担当分野の専門家と考えられているのと、人生の捉え方が仕事は大切なことの一つであるがそれ以上ではないと捉えている人も多いようで、あまり気にならない人も多いようです。

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