デンマークで週末の貸し犬が流行

デンマークで週末の貸し犬が流行

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは！デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、中学校1年生と、4年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った3歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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デンマークで週末の貸し犬が流行

デンマークでは、誰かの飼い犬を、何らかの事情で犬を飼えない人が週末時々借りるという貸し犬が流行っています。犬の貸し先は主にフェイスブックグループを通じて決められています。

デンマークケネル協会の行動コンサルタントリサロッテ・クリスチャンセン氏は、コンセプト自体は以前からあったが、近年とても流行っていると述べます。

「犬、飼い主、借主の全員にとって、大変良い経験と成り得る可能性があります。10年以上犬を飼っている飼い主のほとんどに、たまに週末預かってほしいということがあるでしょう。ペットホテルに預けることが犬にストレスを与える場合、なじみの家族や人が世話をしてくれれば良い解決法となります。」

エスピアに住む29歳のレア・ホルム・ペーダーセン氏は、貸し犬の恩恵を受けたいと希望する一人です。レア氏の8歳の息子ニクラス君にとって、2週間に一度週末に犬を借りることは、とても大きな意味があると述べます。レア氏が住むアパートでは、犬を飼うことはできませんが、週末借りて世話をすることは認められています。

「私の息子には兄弟がいません。そのことが、彼にとって小さな埋まらない穴となっていることを感じます。犬がいることで、その穴を少し埋めることができます。」

レア氏は週末の貸し犬コンセプトを素晴らしいと言い、フェイスブックグループに上げた自分の投稿に応えてくれる飼い主が現れることを望んでいます。

「息子と私は貸し犬を溺愛するでしょう。私達の関係にとって大木根意味を持つだろうと思います。私は息子に幸せでいてほしいです。犬は幸福をもたらします。」

エスビア郊外に住む35歳のダニエル・クリストファー・ウィンター－アーナソン氏は、フェイスブックグループに投稿しました。ダニエル氏は4人の子供と2匹の犬の父親です。家族で飼っている2匹の犬の内、若い方の犬を時々世話してくれる人を探しています。

「私たちにとってとても大きな意味を持ちます。出かけなければならない時に良心の呵責が少なくなります。今は6-8時間以上出かけることはできません。」

ダニエル氏は外出の際にペットホテルに預けることを望んでいません。

「犬がストレスを感じないよう、お世話してくれる家族がいることを望んでいます。なじみの、遊んでくれるおじさんのような人が。」

ダニエル氏の犬と、レア氏の家族が最高のマッチングとなるか否かは、この先の時間が示すこととなります。上述のデンマークケネル協会リサロッテ氏は、週末の貸し犬システムが成功するには、最適なマッチングが重要な要素となると述べます。

「すべては、犬にとって最適な組み合わせを見つけられるかにかかっています。例えば退職した老夫婦が年老いた犬を飼っている場合、週末にいろんなことが起こり大騒ぎする子供家庭に預けるのは得策とは言えません。」

また、週末の貸し犬となるのに適さない犬もいるとリサロッテ氏は言います。

「週末の貸し犬に適さない犬というのも確実に存在します。攻撃的な犬や、神経質な犬です。しかし多くの犬は、好奇心旺盛で、友好的で、大変社交的ですから、こうした貸し犬制度は良い解決法になると言えます。」

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