コロナロックダウン中のデンマークの廃業率

北欧デンマーク通信

デンマークの教育や生活、働き方、制度やデンマーク人の考え方について

こんにちは！デンマーク公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーターのウィンザー庸子です。

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デンマークの人口は約580万人で、これは兵庫県の人口規模とほぼ同じとなっています。ちなみに、コペンハーゲン市の人口は市内が約65万人、市外の住宅地なども入れたコペンハーゲン圏では約130万人で、これは神戸市の人口規模に匹敵します。国土の大きさは九州くらいです。

我が家には、デンマーク人の主人、デンマーク人でもあり日本人でもある、小学校6年生と、3年生の男子2人と、1歳のちょうどお誕生日の日から保育園に入った２歳の女子1人と、日本人の私がいます。

そこで私たちがデンマークで生活する中で感じる、デンマークの教育や、仕事や、生活や制度、デンマーク人の考え方について、お話したいと思います。

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コロナロックダウン中のデンマークの廃業率

デンマークでは、2020年の廃業率は予想されていたよりも低いものでした。

デンマーク統計局によると、2021年2月初頭現在デンマークで倒産した企業の数は1112社でしたが、その内900社は社長以外に従業員のいない、年間の売上が百万クローネ（約1700万円）未満の実際には活動していない企業でした。

これは多くの人が起業を諦めたことを意味しますが、中小企業協会の政治経済部門ミア・アマリエ・ホルステイン氏は、政府の救済パッケージ政策が功を奏したことも意味していると安堵しています。

しかし、この数字は実際のより深刻な状況を顕在化させていないとデンマーク統計局は警告しています。通常倒産は決算書の提出に際して発生しますが、2020年春に決算書の提出期限がコロナ対応政策で3か月延長されたことにより、今倒産が発生してきているとデンマーク統計局はレポートに纏めています。

この見解を裏付けるように、2021年1月の倒産企業数は225社で、2020年12月の倒産企業数を20%上回っています。

同時に、倒産した企業で失われた職の数は、2020年12月より2021年1月の方が減っています。これは、多くの倒産が中小企業で起こっており、倒産による失業率の増加という社会経済的な影響が大きくないことを示しています。

しかし、デンマーク中小企業協会は、今後より多くの倒産が起こるだろうと予測しています。「多くの企業が、口座の預金額が56クローネ（約950円）になってしまったと泣いて電話をしてきます。救済パッケージがカバーできる部分は限られており、中小企業はまだ危機を乗り越えられていません。」と上述のミア・アマリエ氏は述べます。

二クラス・ベッカー氏は、倒産の危機に直面する企業の社長の一人です。ニクラス氏は、チューネでベッカース・カフェバーというカフェを経営しています。ニクラス氏はカフェでコーヒーを提供するだけでなく、多くのコンサート、講演会、ゲーム大会などでコーヒーを販売してきました。従って、テイクアウトではコーヒーを販売できるとはいえ、ロックダウンの影響をもろに受けています。

「うちは体験を提供するカフェなんです毎週金曜日にはライブミュージックがあり、ライブコメディーショーやビールの試飲会なども催されて、売上の大きな一部を占めていました。最も大きな売上は、私企業へのコーヒーの提供でしたので、これも今はリモートワークで需要がなくなってしまいました。重要な事業分野がすべてなくなってしまい、大きな影響を受けています。」とニクラス氏は述べます。「カフェをオープンすることが許可されたとしても、お客さんでいっぱいにすることはできません。マスク着用や感覚を開けることが義務付けられながら、救済パッケージが終了してしまったら、再オープンによって却って赤字が増えてしまうでしょう。」

シュド銀行の経済部門長ソーレン・クリステンセン氏は、コロナ危機の当初懸念されていたほどの倒産の波はまだ来ていない、または結局来ないかもしれないが、今年の廃業率は上がることは避けられないだろうと述べています。

ダンスケ銀行の経済部門長ラース・オルセン氏も、廃業率は予想されていたよりも長期間に渡って時間をかけて上がっていくだろうと予想し、多くの救済パッケージが提供されたにもかかわらず、多くの企業が経済的に苦境に陥っていると述べています。

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北欧の福祉や環境政策、さらには心地良いを意味するヒュッゲで知られるデンマーク。

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2003年からデンマークに在住の公認ライセンスガイド・通訳・コーディネーター＆主婦で３人の母親の、

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